セレンには抗酸化作用がある。
セレンは抗酸化作用があり、ビタミンEと一緒に摂取すると感染予防作用があります。
魚介類、卵、ネギに含まれます。
元素記号
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Se
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欠乏症
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心筋症、筋肉の虚弱、免疫力、抵抗力の低下。動脈硬化、性機能の減退、克山病(心筋症の一種)など発症。通常の食事では不足しません。
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過剰症
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毒性が比較的強く、錠剤で過剰に摂ると中毒を起こします。脱毛、爪の変形、疲労感などがあります。
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推奨量
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男性 50〜60μg/日 女性 45μg/日
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セレンは老化防止に役立つ
セレンは強い抗酸化力で細胞活性を促進し、老化防止に役立ちます。
セレンは体内にたんぱく質と結合した形で13r存在します。
強い抗酸化力を持つ酵素グルタチオンペルオキシダーゼの構成成分として細胞槙の酸化によってできる過酸化物質を分解し、体の老化を防いでいます。
セレン摂取量の少ない地域では特定のがんによる死亡率が高いという報告もあります。
セレンは古くから有害金属として知られていましたが、近年人に必須のミネラルであることが確認されました。
体内の水銀、ヒ素、カドミウムの毒性を弱めたり、放射線による影響を軽減する作用もあるとされます。
ビタミンEとともに働きます
抗酸化力のあるビタミンEととともに働きます。
摂取したセレンは、消化管からの吸収率が50%以上で、体内のセレン量は尿中への排泄で調節されています。
脳下垂体に含まれるコエンザイムQ10(ユビキノン)の生成を助け、ビタミンEとともに、抗酸化、免疫力、の増強に働きます。
成長や発育に欠かせない甲状腺ホルモンの生理活性を高める働きもあります。
セレン欠乏症
免疫力、抵抗力が低下、動脈硬化、性機能の減退、克山病(こくざんびょう)など発症します。
通常の食事で不足しません。
セレン過剰症
セレンは毒性が強く、錠剤などで摂ると中毒を起こします。
脱毛、爪の変形、疲労感などが主な症状です。
上手な摂り方
土壌中のセレン濃度が食品中の含有量を左右します。
セレン濃度の高い日本では欠乏症は稀です。
ただ、サプリメントからの過剰摂取は注意が必要です。
セレンを多く含む食品
一食当たりの含有量(μg)
ズワイガニ 17g
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16
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カツオ刺身 100g
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100
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マグロの刺身 100g
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110
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タラコ 40g
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52
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ホタテ 75g
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15
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マイワシ 55g
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30
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