マンガンは成長や生殖に関係している。
様々な酵素を活性化させる成分。
抗酸化作用のほか、骨の成長や生殖器機能を補助しています。
全粒穀物、ナッツ類、豆類に含まれています。
元素記号
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Mn
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欠乏症
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生殖機能の低下、疲労感
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過剰症
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通常の食事では過剰症は起こりません。マンガンを取り扱う作業に従事する方は中毒症が起こる場合があります。
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推奨量
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男性 4r/日 女性 3〜3.5r/日
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マンガンは酵素の構成成分
マンガンは成人の体内に12〜20r存在し、その25%は骨中に含まれています。
軟骨の形成に必要です。
カルシウムやリンとともに骨形成に関わっています。
糖質、脂質、たんぱく質の代謝に働く酵素の構成成分となり、たんぱく質の合成やエネルギー生成に関与しています。
血液凝固因子の合成を助けるので、造血にも必要です。
生殖に必要なホルモンやインスリンの合成にも欠かせません。
活性酸素を分解する酵素・スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分で、組織や細胞膜の酸化を防ぎます。
マンガンは骨の発育を促す
マンガンはカルシウム、リンとともに骨の石灰化に働きます。
成長期に不足すると骨の形成異常や発育不全になります。
肝臓や神経細胞の酵素作用を活性化し、脳下垂体の機能を高めます。
生殖機能にも深く関わり、不足すると女性の受胎率が低下し、性的不感症が増加するといわれます。
マンガン欠乏症
欠乏することは稀です。
骨の成長障害、血糖値の上昇、生殖機能障害の症状が出ます。
マンガン過剰症
通常の食事では過剰症は起こりません。
マンガンを取り扱う作業者の中に中毒症が起こる場合があります。
上手な摂り方
マンガンは土壌に含まれるため、主に植物性食品に多く、動物性食品にはほとんど含まれません。
特に穀物類や種や豆類に多く含まれます。
マンガンを多く含む食品
一食当たりの含有量(r)
玄米ご飯 160g
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1.56
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生そば 130g
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1.12
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栗 100g
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3.27
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落花生 25g
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0.39
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松の実 10g
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0.98
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