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健康維持のため摂取しなければならない成分とは。
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ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分。
ヨウ素は発育を促してエネルギーの産生を促す。
不足や過剰の場合、甲状腺腫や成長障害を発症することもあります。
コンブ、ワカメ、魚介類に含まれます。


元素記号

I

欠乏症

甲状腺腫、甲状腺機能障害

過剰症

甲状腺腫

推奨量

男性 150μg/日 女性 150μg/日

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分

甲状腺ホルモンの成分として代謝を促進し、発育、成長を助けます。
ヨウ素は別名ヨードと呼ばれ、体内に15〜20r存在し、そのほとんどが甲状腺に存在しています。
甲状腺ホルモンの、サイロキシンとトリヨードサイロニンの成分として利用されます。
甲状腺ホルモンは交感神経を刺激し、三大栄養素の代謝を促進し、酵素の消費量を増大させ、全身の基礎代謝を向上させます。
子供では正常な成長を促し、たんぱく質の合成にも関係し、皮膚や髪を健康に保つ働きがあります。

特に海藻に多く含まれ、昆布など海藻を多く摂取する日本人は欠乏症になることはほとんどありません。

ヨウ素は摂りすぎても不足でも・・・

ヨウ素は腸管で吸収率が高く、食事から摂取したヨウ素はほとんど吸収され、その後尿中に排泄されます。
尿中のヨウ素量は摂取状況の指標とされます。
ヨウ素は欠乏すると、甲状腺ホルモンの合成が促進され、甲状腺が肥大し機能が低下します。
過剰摂取の場合でも、甲状腺は肥大し甲状腺腫になります。

ヨウ素欠乏症

甲状腺肥大、甲状腺腫、甲状腺機能低下、成長障害などが現れます。
妊娠中に不足すると、クレチン病の原因にもなります。

ヨウ素過剰症

摂りすぎても甲状腺ホルモンの合成ができなくなるため、甲状腺腫、甲状腺機能障害を発症します。

上手な摂り方

主に、魚や海藻類に多く含まれます。肉や牛乳、豆、卵などにもまんべんなく微量の含まれています。

ヨウ素を多く含む食品

一食当たりの含有量(μg)

利尻コンブ 10g

23000

わかめ 30g

480

カツオの刺身 100g

25

マイワシ 55g

15

サバ 80g

15

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