クロムは糖代謝を正常にする働きがあります。
インスリンの働きを助ける必須微量ミネラルです。
あおさ、のり、黒砂糖などに含まれます。
元素記号
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Cr
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欠乏症
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血糖値上昇、体重減少。動脈硬化の症状。
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過剰症
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頭痛、嘔吐などの症状。
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推奨量
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男性 30〜35μg/日 女性 25〜30μg/日
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クロムは血糖値を安定させる
クロムは成人の体内に約2〜6r存在します。
体内でミネラルとして利用されるのは、毒性のない三価クロムです。
六価クロムは金属メッキなどに使用され、環境汚染物質とされ、毒性が強く、人体に有害です。
クロムは糖質の代謝に欠かせないインスリンの作用を増強する、クロモディリンという物質の構成成分となり、血糖値を安定させる働きがあります。
クロムが欠乏すると、糖の代謝異常が起こりやすくなり、積極的な補充が糖尿病の予防や血糖の改善に有効か研究されています。
インスリンの分泌を促す
食事から摂取されたクロムの吸収率は3%未満と、体内に吸収されにくいミネラルです。
小腸で吸収されたクロムは血液を介して肝臓に運ばれ、その後大部分は尿中に排泄されます。
クロムにはインスリンの分泌を促進し、ブドウ糖が細胞に取り込まれるのを助ける働きがあります。
脂質の代謝にも関与しています。
クロム欠乏症
通常の食事では不足はありませんが、不足した場合、高血糖や動脈硬化の症状が現れることがあります。
クロム過剰症
頭痛、嘔吐などの症状が現れますが、クロムの吸収率は低いので過剰症の心配はありません。
上手な摂り方
魚介類、海藻、肉、野菜、穀物など幅広い食品に含まれています。必要量も微量なので過不足の心配はありません。
クロムを多く含む食品
一食当たりの含有量(μg)
アサリ 50g
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2
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ひじき 10g
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2
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牛リブロース 50g
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2
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鶏レバー 40g
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0.4
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ホタテ 75g
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2
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ミルクチョコレート 10g
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2
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