塩素は胃液の主成分で消化時のペプシン酵素を活性化し、胃の調子を整え、膵液の分泌を促します。
不足すると食欲不振や消化不良を起こします。
食塩などに含まれます。
元素記号
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Cl
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欠乏症
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不足は稀ですが、嘔吐や下痢などで体内の塩素が大量に失われることはあります。食欲不振や消化不良になる
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過剰症
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過剰症の心配はありません。水道水など塩素を含む水を飲み過ぎると腸内細菌のバランスが悪くなるという説もあります。
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推奨量
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摂取基準はありません。
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塩素は食塩の成分の一つ
胃液中の塩酸として食べ物を殺菌し消化します。
塩素は胃液中に塩酸として含まれ、たんぱく質を消化する酵素のペプシンの働きを助けます。
胃に入ってきた食べ物の消化を促進し、殺菌します。
他のミネラルとともに、血液や体液の酸、アルカリのバランスや浸透圧を維持し、調節する役割もします。
塩素はナトリウムとともに食塩の成分で、食塩として摂取します。
通常の食生活ではほとんど不足することはありません。
多く摂りすぎても、汗、尿として排泄されるので過剰症も心配ありません。
体液の浸透圧の調節も
細胞外の体液中にナトリウムとともに存在し、浸透圧を調節する働きがあります。
塩酸の分泌でペプシンが活性化され、小腸からビタミンの吸収を助けます。
膵液の分泌を促す作用もあります。
塩素は酸化力が強く、胃の中の食物を殺菌する働きをします。
塩酸欠乏症
不足は稀ですが、嘔吐や下痢で体内の塩素が大量に失われることはあります。
食欲不振や消化不良になる可能性はあります。
塩素過剰症
過剰の心配はありません。
汗や尿として排泄されます。
上手な摂り方
塩素は食塩、しょうゆなどの調味料のほか、梅干しやハムなど加工食品に多く含まれています。
塩素は水道水の消毒に使用され、水道水にも微量に含まれています。
不足や過剰の心配がないので摂取基準は設けられていません。
塩素を多く含む食品
一食当たりの含有量(g)
ハム 100g
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2.5
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梅干し 10g
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2.2
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干しうどん 250g
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1.3
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薄口しょうゆ 10g
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1.6
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米みそ 6g
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0.8
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