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葉酸は貧血予防や口内炎予防

葉酸は貧血予防、口内炎予防に効果があります。
ビタミンB群の一種です。
赤血球の細胞の形成を助け、胎児の正常な発育のため活発な細胞分裂に関わります。
妊娠中の女性は普段の2倍の摂取が必要です。
枝豆、ブロッコリーレバーに含まれます。

化学名

フォラシン

欠乏症

巨赤芽球性貧血で食欲不振、口内炎、出血傾向。妊娠初期の不足は胎児の脳神経の発達に支障。

過剰症

大量摂取で発熱、じんましんなどの葉酸過敏症。亜鉛の吸収を阻害する恐れ。

推奨量

男性 240μg/日 女性 240μg/日

細胞分裂に重要

葉酸は植物に広く含まれるビタミンです。
腸内細菌により合成されます。
食品に含まれる葉酸は腸内細菌が合成したものと一緒に吸収され、テトラヒドロ葉酸になり補酵素として機能します。
テトラヒドロ葉酸は、遺伝子物質のDNAの合成や細胞分裂、ホモシスティンのメチオニンへの代謝に関わります。
葉酸不足から血中ホモシスティンの濃度が上昇すると、心疾患の危険性が高まり、新生児は神経管閉鎖障害の原因となります。

葉酸はビタミンB12とともに、赤血球の造血作用や皮膚の粘膜を強くする働きがあります。
葉酸が不足すると、造血機能が失われ、正常な赤血球が作られず、巨赤芽球性貧血となります。

葉酸欠乏症

巨赤芽球性貧血となり食欲不振、口内炎、出血傾向となります。
妊娠初期での不足は、胎児の脳神経の発育に支障をきたします。

葉酸過剰症

大量摂取で発熱、じんましんなど葉酸過剰症。
亜鉛の吸収を阻害する可能性があります。

上手な摂り方

葉酸は熱に弱く、水に溶けやすいため、調理中壊れやすい。
新鮮な野菜や果物を加熱しないでサラダや納豆などがお勧めです。
腸内細菌により体内でも作られますので、不足することはほとんどありませんが、妊婦や酒をよく飲む人は積極的に摂りましょう。

葉酸を多く含む食品

一食当たりの含有量(μg)

鶏レバー 60g

780

菜の花 50g

170

モロヘイヤ 60g

150

ブロッコリー 60g

126

枝豆 40g

104

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