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パントテン酸は免疫力向上と抗ストレスに効果

パントテン酸はビタミンB群の一種。
糖質、脂質、たんぱく質の代謝やエネルギー産生を補助する働きがあります。
免疫力向上と抗ストレスに効果があります。
レバー、魚介類、納豆に含まれます。

化学名

パントテン酸

欠乏症

多くの食品に含まれ、腸内細菌により合成されます。普通に食事をしていれば、不足することはありません。実験では成長障害、皮膚炎、副腎皮質機能不全が起こり得ます。

過剰症

摂りすぎは速やかに尿として排泄され、過剰症の報告はありません。

推奨量

男性 5〜6r/日 女性 5r/日

パントテン酸は幅広い代謝に必要

パントテン酸はパンとイン酸とβ‐アラニンが結合したもので、色んな食品に含まれ、吸収されやすいビタミンです。
パントテン酸は補酵素のコエンザイムを作る成分となります。
コエンザイムAは体内に分布し、幅広い代謝に関わります。

パントテン酸はは脂肪酸に結合し、アセチルCOAやアシルCOAを作ります。
アセチルCOAは、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを作る反応に関わります。
アシルCOAは脂肪酸の合成・分解に関わります。
アセチルCOAは、コリンをアセチルコリンに変え、神経伝達に関わります。

パントテン酸欠乏症

多くの食品に含まれ、腸内細菌により合成されるので不足することはほとんどありません。
動物実験でパントテン酸を欠乏させると、成長障害や皮膚炎、副腎皮質機能不全が起こっています。

パントテン酸過剰症

摂りすぎたものは、尿として排泄されますので、過剰になることはありません。

上手な摂り方

パントテン酸は、水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。
抗生物質などを服用中はパントテン酸の腸内合成は進みません。
コーヒーやお酒を飲む方はパントテン酸を消費します。
水溶性なので、スープ、みそ汁、あんかけなど煮汁も取れる調理がいいでしょう。

パントテン酸を多く含む食品

一食当たりの含有量(r)

鶏レバー 60g

6.06

子持ちカレイ 100g

2.41

ウナギのかば焼き 100g

1.29

納豆 50g

1.80

アボカド 70g

1.15

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