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ビタミンB1は疲労回復に効く

糖質をエネルギーに換えたり、疲労物質を作りにくくします。
硫化アルカリと一緒に摂ると働きがよくなります。
豚肉・玄米・ハムなどに含まれます。

化学名

チアミン

欠乏症

脚気、ウェルニッケ脳症

過剰症

なし

推奨量

男性1.3から1.4r/日 女性1.1r/日

ビタミンB1は補酵素

糖質のエネルギー産生に関わる補酵素です。
糖質は体内で水と二酸化炭素に分解する過程でエネルギーが出ます。
この糖質の代謝に深く関わっています。
ビタミンB1はリン酸と結合しチアミンピロリン酸(TPP)となります。
TPPは代謝経路で補酵素として働きます。

ビタミンB1は不足すると

ビタミンB1が不足すると糖質の代謝が異常になり、エネルギー産生が滞ります。
ピルビン酸が血中に増え脚気やウェルニッケ脳症など神経障害が起こります。
倦怠、疲労感、浮腫(むくみ)、四肢の知覚麻痺、腱反射消失などを引き起こします。

ウェルニッケ脳症は、眼球運動のマヒ、歩行運動失調、意識障害を伴い、慢性化するとコルサコフ症という精神病になります。

ビタミンB1は水に溶けやすくアルカリに分解される性質があります。
調理のときは、煮汁やゆで汁に溶け出します。
汁物やスープ、汁を逃がさない炒め物にするといいでしょう。
油脂にはビタミンB1の消費を節約する働きがあるので、油料理はビタミンB1を効率よく使うために効果的です。

ニンニクのアリシンがビタミンB1と結合しアリチアミンに変わります。
ビタミンB1の疲労回復作用を長持ちさせてくれます。

ビタミンB1を多く含む食品

一食当たりの含有量

そば

80g 0.3r

玄米ご飯

150g 0.24r

豚肉

80g 0.78r

ボンレスハム

80g 0.54r

ウナギのかば焼き

100g 0.75r

タイ

100g 0.34r

たらこ

25g 0.19r

ブリ

100g 0.23r

ひらたけ

50g 0.2r

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